07年に政府が行った「地球温暖化対策に関する世論調査」(面接、回収60%)では、「賛成」と「どちらかといえば賛成」を合わせて57%が賛成派だそうだ。
ただし、よく調査票を見てみると、賛成か反対かを聞く直前に「サマータイム制度の導入によって生活面はどうなるか」を聞いていて、この質問の選択肢がちょっとおかしい。以下に全て挙げてみる。(カッコ内の数字は回答%)
(37.5) (ア) 始業時間が涼しくなって冷房を使わなくなるなど、エネルギーが節約できて地球温暖化防止になる
(31.2) (イ) 夕方明るいので照明時間が短くできる
(19.2) (ウ) 日没までの明るい自由時間があることにより、出歩く機会が増える
(24.2) (エ) 日没までの明るい自由時間があることにより、家族とのふれあいの機会が増える
(15.0) (オ) 生活スタイルを切り替え、新たな気持ちになることができる
(14.8) (カ) 寝る時間が遅くなり寝不足になる恐れがある
(34.5) (キ) 涼しい朝の時間に通勤・通学ができる
(12.2) (ク) 生活時間の変更で体調を崩す恐れがある
(21.4) (ケ) 明るい夕暮れの退社や帰宅時間となり、交通事故の減少や犯罪の防止につながる
(18.8) (コ) 外が明るいと退社時間になっても帰りにくくなり、残業が増える恐れがある
(16.0) (サ) 年2回の時刻合わせが面倒くさい
(16.0) (サ) 年2回の時刻合わせが面倒くさい
(16.3) (シ) 余暇活動、消費活動が活性化し、新たな産業や雇用機会が増大する
(13.1) (ス) 今までと変わらない
これらの選択肢の中で、マイナス面の変化を挙げているのが、カ、ク、コ、サの4つだけで、一方でプラスは8つもある。もしかすると、この質問でサマータイムの良い面を刷り込んでおいて、なんとか賛成を増やそうとしているとしているのではないかと考えてしまう。
さて、ここで数字が一番高くなっている「(ア)省エネ効果」は、サマータイム賛成派の賛成理由の中心である。これに関して「サマータイムによって家庭の電気代は逆に増える」という報告もあり、多くの反対派記事がこの報告を引用している。
この報告は米インディアナ州での研究例なので、そのまま日本にも当てはまるのかどうか私には分からない。が、時間をずらせばエネルギー消費量が変化するということは理解できた。日本において、どれだけの期間、どのくらい時間をずらすと、どれだけの省エネになるのかもう少し知りたくなった。もしかすると、夏は1時間遅らせた方が省エネ効果があるという結果が出るかもしれない。日が長いんだから、遅らせてもいいのでは。
少なくとも残業は増えることはないだろう。

